XServerの初期設定では、URLがWWW有り・無しのどちらも表示できて検索エンジンの検索結果に悪影響が出ることが分かり、ドメイン設定のwww転送設定を変更してURLをWWW無しへ統一しました。

まとめ
  • wwwあり・なし どちらのURLでも検索出来ると、検索エンジンが別サイトと誤認してしまう⇒検索結果がおかしくなるので、SEO(検索エンジン最適化)の為にどちらかに統一が必要
  • XServerは、ドメイン設定にwww転送設定があり、WWW有り・無し、どちらかに統一出来る⇒初期設定では、WWW有り・無しのどちらのURLも表示する
  • 他、セキュリティの為に、HTTPS転送設定は HTTSに転送する にしておく

以下、備忘のために少し詳しく書いてみます。

2025年3月11日から機能が追加

XServerでは今年からドメイン設定機能に「www転送設定」と「HTTPS転送設定」が追加されたそうです。本来はサーバー設定ファイル(.htaccessファイル)を書き換える必要があるのですが、サーバーパネル上からワンクリックで簡単に設定変更が可能となりました。

XServer レンタルサーバー のニュースページへのリンク

「ドメイン設定」機能に「www転送設定」「HTTPS転送設定」を追加

設定変更方法

設定変更はXServerのサーバー管理ページからで、手順は以下の通りです。

サーバー管理画面を開く

XServerへログインし、トップページ内サーバー一覧右側のサーバー管理ボタンをクリック。

XServerホーム画面

ドメイン タブを選択

表示されたサーバー管理(サーバーパネル)のメニューから、ドメイン タブを押します。

XServerサーバー管理画面

ドメイン設定 タブを選択し、詳細を開く

表示されたサブメニューからドメイン設定を押し、変更するドメインの詳細ボタンを押します。

ドメイン管理画面

www転送設定 と HTTPS転送設定 を選択

表示された詳細項目をスクロールして、www転送設定は "www有へ転送" or "www無しへ転送" のいづれかを選びます。機能的にはどちらでも変わらないらしく、今回はURLが短くなる "www無しへ転送" を設定しました。

ドメイン詳細設定

ついでに、HTTPS転送は "HTTPSに転送する"にチェックが入っていることを確認し、無ければ設定しておきましょう。最後に下までスクロールし、右下の設定するボタンを押して完了です。

HTTPS転送設定について

元々インターネットのデータ転送はHTTPが使われていましたが、通信が暗号化されないため、今はSSLで暗号化するHTTPSを使うのが一般的です。HTTPは"このサイトへの接続は保護されていません"とブラウザに表示されてしまいますので、アクセスはHTTPSのみに限定しましょう。

設定変更後、2週間ほどでGoogle検索

設定変更後、2週間ほど経った 2025/9/7 に"Shin-Eng-One"でGoogle検索してみました。

検索結果がwww無しで統一

すると、検索結果が変化し、www無しのURLのみになりました。うまく行った様です。

おまけ:.htaccessファイルの内容について

調べてみると.htaccessファイルはWebサーバーソフト Apache の設定ファイルとのことです。その為、URLをWWW無しへ設定変更すると、.htaccessファイルに内容が反映されていました。

変更前の.htaccessファイルは以下の通りでした。

Apache

# 変更前の.htaccessファイル
SetEnvIf Request_URI ".*" Ngx_Cache_NoCacheMode=off
SetEnvIf Request_URI ".*" Ngx_Cache_AllCacheMode
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

そしてサーバー管理ページで設定変更すると以下の様になりました。

Apache

# 設定後の.htaccess
SetEnvIf Request_URI ".*" Ngx_Cache_NoCacheMode=off   # 全リクエストURIに対しキャッシュ無効化モードをオフ
SetEnvIf Request_URI ".*" Ngx_Cache_AllCacheMode      # 全リクエストURIに対し全コンテンツをキャッシュ対象とする
RewriteEngine on                                      # URLの書き換え(リダイレクト)機能を有効にする。
RewriteCond %{HTTPS} !on                              # HTTPSが有効でない場合、次行以降のルールを実行
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
  # 現在のホスト名とリクエストURIで、HTTPSへ、301(恒久的)リダイレクトを行う。Lで最後のルールと示す。
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.(.*)$ [NC]             # ホスト名が www. で始まる場合、次行以降のルールを実行
RewriteRule ^(.*)$ https://%1/$1 [R=301,L]
  # %1はRewriteCondの(.*)にマッチしたwww.以降のURLへ、301(恒久的)リダイレクトを行う。Lで最後のルールと示す。

末尾2行に"www無し"へリダイレクトするルールが追加されていることが分かります。

ちなみに各行末尾のコメントアウトはCopilot先生などに聞いた走り書きですので、少し間違っているかも。ニュアンスが掴みたかっただけなので、ご笑納下さい。

今日はここまで。