ADDRESS関数
左上のA1セルを1として数えた行・列番号から A1形式 もしくは R1C1形式 の座標を返す
= ADDRESS ( 行番号, 列番号, [参照の種類], [参照形式], [シート名] )
INDIRECT関数に組み込み、ROW・COLUMN関数の数値をA1形式へ変換する用途で活躍します。
- [参照の種類] で絶対もしくは相対参照を指定できる。省略時は 1 の 絶対参照 となる。⇒1=絶対参照、2=行のみ絶対参照、3=列のみ絶対参照、4=相対参照
- [参照形式] 0 = R1C1形式、1 = A1形式、省略時は 1 の A1形式 となる。
- [シート名] へセル参照か文字列(""で囲う)でシート名を設定すると、別シートの指定が可能。
詳しい使い方については
AND関数とOR関数とNOT関数
設定した論理式の真偽を元に各関数の機能に応じたTRUE または FALSEを返す
= AND ( 論理式1, [論理式2], … )
= OR ( 論理式1, [論理式2], … )
= NOT ( 論理式 )
if関数の論理式へ組み込むことで、複数条件設定や論理式の真と偽の反転ができます。
- AND関数は、設定した条件の全てが真の時にTRUEを返す。
- OR関数は、条件のどれかが真の時だけでなく、全て真の時もTRUEを返すので注意!
- なお、XOR関数は、論理式2つなら全て真でFALSEだが、3つ全て真ならTRUEとなり注意!
- NOT関数は設定した論理式が偽の時にTRUEを返す、つまり論理式の真と偽を反転出来る。
詳しい使い方については
COUNT関数(数値)とCOUNTA関数(空白以外)
範囲内の、数値があるセルの数(COUNT関数)、空白以外のセルの数(COUNTA関数)を返す。
= COUNT ( 値1, [値2], … )
= COUNTA ( 値1, [値2], … )
- 値1, [値2], … へ調べたい範囲をそれぞれ設定する。複数範囲の指定が可能。
- COUNT関数は、数値の入ったセルのほか、出力が数値となっている数式も数える。
- COUNTA関数は、数値・数式・文字列を数え、見た目が空白でもスペースの入力セルも数える。
詳しい使い方については
COUNTIFS関数
範囲内で複数の検索条件に合致したセルの数を返す
= COUNTIF ( 検索条件範囲1, 検索条件1, [検索条件範囲2, 検索条件2], … )
[条件2]以降を省略することで、 COUNTIF関数(単一条件)と同じ機能となり、代用が可能です。
- 検索条件 へ参照セル、数値、文字(""で囲う)のいずれか設定で、一致したセルの数を返す。
- 各条件範囲のセル数が違うとエラー#VALUE!に、同じセル数ならズレていても集計してしまう。
- IF関数と異なり、条件式は""で囲い、比較対象は右側に置く。10以上は ">=10" と設定。
- IF関数と異なり、間違って"=>"と等記号を左に置くとエラーにならず、集計結果が0となる。
- セル参照は "" の外に置き""との間に&を入れる。B1セル以上は ">="&B1 と設定する。
- ""が無い部分は計算式となる。B1セルから10引いた値以上は ">="&B1-10 と設定する。
- 空白セルを数える時は "=" 、空白セル以外を数える時は "<>" と設定。
- 文字検索でワイルドカードが使え、 "田中*" で範囲内の田中さん全員を数えられる。
- Excel 2007 以降で使用が可能となった関数である。
詳しい使い方については
DGET関数
データベース内の条件一致したセルの値を返す
= DGET ( データベース, フィールド, 条件 )
- データベース と 条件 は1行名にフィールド名(項目名)を含めねばならない。
- フィールド には取得したい項目列の1行目(項目名)を指定する。
- 検索条件に一致したセルが見つからないと #VALUE! を返す。
- 検索結果の重複は #NUM! でエラーとなる為、結果がひとつとなる様に条件を設定する。
- 条件 の、同一行に並べた項目はAND条件、別の行はOR条件、として検索する。
- 条件式は条件セルへ =">=3" と文字列にした式を = で引用する。比較対象は右側に置く。
- ワイルドカードは条件セルへ直接書くと機能しない。 ="=田中*" と ="" で囲うと機能する。
以下、全てのデータベース関数の共通設定
詳しい使い方については
DMIN・DMAX・DSUM・DAVERAGE関数
DB内の条件一致セルから、それぞれの関数の機能(最小・最大・合計・平均)を返す
= データベース関数 ( データベース, フィールド, 条件 )
データベース関数の設定項目は同じ、条件式等の設定はDGET関数を参照
- データベース と 条件 は1行名にフィールド名(項目名)を含めねばならない。
- フィールド には取得したい項目列の1行目(項目名)を指定する。
- 検索条件のセルが見つからないと 0 (DMIN,DMAX,DSUM)・ #VALUE! (DAVERAGE)を返す。
詳しい使い方については
DCOUNT関数とDCOUNTA関数
DB内の条件一致セルから、数値セル(DCOUNT)・空白以外のセル(DCOUNTA)を数えて返す
= データベース関数 ( データベース, フィールド, 条件 )
データベース関数の設定項目は同じ、条件式等の設定はDGET関数を参照
- データベース と 条件 は1行名にフィールド名(項目名)を含めねばならない。
- フィールド にはセルを数えたい項目列の1行目(項目名)を指定する。
- フィールド は省略が可能で、省略するとセルは数えず条件一致した行数を返す。
- 検索条件に一致したセルが見つからないと 0 を返す。
詳しい使い方については
IF関数
論理式への合致判定で2条件に分岐し、いずれかの設定を返す。
= IF ( 論理式, [値が真の場合], [値が偽の場合] )
- 文字列は "" で囲う。"" の無いものは数式として処理される(10/5 ⇒ 2と認識)。エラー #NAME? となった時は、論理式の文字列に""を忘れていないか確認を!
- 他の~IF関数と異なり、左辺と右辺がある式は等号・不等号式を""で囲う必要はない。
- 以上は >= 、以下は <= 、で等記号は右側に置く。逆ではエラーとなり入力を完了出来ない。
- 比較対象と等しくないを真としたい場合は、間に等号否定の <> を入力する。
- 他の~IF関数と異なり、文字検索でワイルドカード*は使えない。
- 論理式 は正・負の値を真、0・空欄を偽と判定するので、動作不良時は入力ミスを確認する。
- [値が偽の場合] は省略可能で、偽となった場合は FALSE(=0)が返る。
詳しい使い方については
IFERROR関数
数式が正常な場合はその値を、エラーとなる場合は設定した値を返す。
= IFERROR ( 値, エラーの場合の値 )
数式エラーで返る#REF!などのエラー値による、他の参照セルへのエラー波及を防げます。
- 値 へエラー発生を防ぎたい数式を入れる。
- エラーの場合の値 へ 0 などを設定すると、エラー値が返らず参照元セルは処理可能になる。
- 似た関数にISERROR関数(エラーになるか調べるだけ)があるので入力ミスに注意!
詳しい使い方については
INDEX関数
参照範囲内の指定された行・列のセルの値を返す
= INDEX ( 配列(参照), 行番号, [列番号], [領域番号] )
MATCH関数と組み合わせて、表を検索して値を得るのに使います。
- 配列(参照) へ検索範囲を指定する。行列の指定が範囲の外だと参照エラー #REF! となる。
- 範囲の上端セルが行番号 = 1、左端セルが列番号 = 1 として 行・列番号 を指定する。
- 1行もしくは1列の範囲の場合、3つ目の [列番号] は省略できる。
- [領域番号] は複数範囲指定時の検索範囲の切り替えに使う。通常の使い方では省略で良い。
詳しい使い方については
INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて複数条件から参照する方法
INDIRECT関数
与えられた文字列をセル座標として認識し、そのセルの値を返す
= INDIRECT ( 参照文字列, [参照形式] )
この関数を組み込むことで、条件で組み合わせた文字列からセル参照する数式を作れる。
- 参照文字列 セル座標を示す文字列を設定、"B2"が入ったセルの指定でB2セルの値が返る。
- [参照形式] FALSE = R1C1形式、TRUE = A1形式、省略時は TRUE の A1形式 となる。
詳しい使い方については
MATCH関数
範囲の上端もしくは左端セルを1として、見つけた検索値セルまでのセルの数を数値で返す
= MATCH ( 検索値, 検査範囲, [照合の種類] )
- 検査範囲 1列もしくは1行で指定、複数行・列の指定はエラー値 #N/A となる。
- [照合の種類] 1 = 以下、0 = 完全一致、-1 = 以上、省略時は 1 の 以下 となる。
- 通常検索では、意図しない検索結果を避ける為、照合の種類 は完全一致の 0 を設定する
- 範囲内に検索値が無いとエラー値 #N/A となる。
- 範囲内に検索値が複数あると、完全一致検索では、一番上もしくは左の合致セル位置を返す。
詳しい使い方については
INDEX関数とMATCH関数を組み合わせて複数条件から参照する方法
OFFSET関数
基準セルから指定された行数・列数をオフセットした位置のセルの値を返す
= OFFSET ( 参照, 行数, 列数, [高さ], [幅] )
MATCH関数と組み合わせた情報取得の他に、条件に応じた範囲の指定でも使える。
- 参照 に位置の基準となるセルを指定する。
- 参照 は1つのセルを指定する。複数行・列の範囲を指定するとエラー値 #VALUE! となる。
- 基準セルの行・列を0として下・右方向は正の整数で、上・左方向は負の整数で指定する。
- SUM関数などに組み込む時は、[高さ], [幅] に値を入れて範囲を取得、計算出来る。
詳しい使い方については
ROW関数 (行) とCOLUMN関数 (列)
左上のA1セルを1として数えた指定セルの行番号(ROW関数)・列番号(COLUMN関数)を返す
= ROW ( [参照] )、 =COLUMN( [参照] )
他の関数に組み込み活用する。(ADDRESS関数に挿入し、得た座標をINDIRECT関数へ、など)
- [参照] に指定セルを入れる。範囲指定も可能だが、範囲の左上基準となる。
- [参照] を省略すると、関数を設定したセル自身の番号を返す。
- [参照] の 3:3 設定はROW関数では3行目(COLUMN関数では3列目)の指定となり、3を返す。
詳しい使い方については
SUMIFS関数
範囲内で複数の検索条件に合致したセルの合計値を返す
= SUMIFS ( 合計対象範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], … )
[条件2]以降を省略することで、SUMIF関数(単一条件)と同じ機能となり、代用出来る。
- 検索条件 へ参照セル、数値、文字(""で囲う)のいずれか設定で、一致セルの合計を返す。
- 合計対象と条件のセル数が違うとエラー#VALUE!に、同じセル数ならズレても集計してしまう。
- 集計セルの中に文字列のセルがあっても、無視され、エラーにはならない。
- IF関数と異なり、条件式は""で囲い、比較対象は右側に置く。10以上は ">=10" と設定。
- IF関数と異なり、間違って"=>"と等記号を左に置くとエラーにならず、集計結果が0となる。
- セル参照は "" の外に置き""との間に&を入れる。B1セル以上は ">="&B1 と設定する。
- ""が無い部分は計算式となる。B1セルから10引いた値以上は ">="&B1-10 と設定する。
- 空白セルを数える時は "=" 、空白セル以外を数える時は "<>" と設定。
- 文字検索でワイルドカードが使え、 "田中*" で範囲内の田中さん全員を数えられる。
- Excel 2007 以降で使用が可能となった関数である。
詳しい使い方については
VLOOKUP関数
指定範囲の左端列を検索し、検索値を見つけた行の指定列セルの値を返す
= VLOOKUP ( 検索値, 範囲, 列番号, [検索方法] )
- 範囲 は、検索列からデータ取り出し列まで含める。検索列のみだと参照エラー #REF! となる。
- 取り出したいデータ列は、指定範囲の「左端列を1として左から何列目か」で指定する。
- 通常検索では、意図しない検索結果を避ける為、[検索方法] へ完全一致の FALSE を設定する。
- 範囲内に検索値が複数あると、完全一致検索では、一番上の合致行の指定列セルの値を返す。
- 入力方法の異なる日時の完全一致検索は #N/A となる。日時のみ昇順に並べて近似一致で検索
詳しい使い方については