POINT

まずは、日時入力のクイックリファレンス!

  • 日時列の開始セルに開始日時を入れる 【例: 2024/4/1 0:00 】
  • 次セルには、開始セルへ分数指定で間隔を加算する式を入れる 【例: =B2+1/24 】
  • 次セルのみを選択状態にし、選択範囲右下のフィルハンドルをダブルクリックする

これでガイド列に沿って日時入力が完了、続いて曜日入力のクイックリファレンス!

  • 曜日列開始セルに日時を参照して曜日表示するTEXT関数式を設定 【例: =TEXT(B2, "aaa") 】
  • 開始セルを選択して右下のフィルハンドルをダブルクリック

以上で曜日入力が完了

オートフィルを使った日時の入力方法

まずガイド列と同じ長さの日時データをB列へ追加します。

1: 開始セルに開始日時を入れる

Excelの画面

1行目は見出し行として "日時" を入力します。そして2行目の開始セルに開始日時を入れます。今回は4/1から5/31までの1時間単位のデータを作成しますので、 2024/4/1 0:00 と入力します。

ここで日付と時刻の間に半角スペースを入れて[Enter]キーを押すことで、セルの表示形式は自動的に時刻有り日付に変更されます。

2: 次セルへ分数で指定した間隔を加算する式を入れる

日時加算を分数で指定

次のセルには、開始セルの値に分数で指定した間隔を加算する計算式を入れます。今回は1時間の加算を意味する =B2+1/24 と入力します。理由は最後に おまけ で解説します。

日時データはセルの表示形式で指定した形で表示されますが、データとしてはシリアル値で保存されています。シリアル値は数値で日時を表したデータ形式で、整数部分が日付を、小数部分が時刻を表します。1900年1月1日午前0時を起点の 1 として、1日経過ごとに 1 を加算します。1日が 1 となるので、1時間は =1/24 、1分は =1/24/60 という様に時刻は1を割る分数で表せます。

3: 次セルを選択してフィルハンドルをダブルクリックする

マウスカーソルが白十字 マウスカーソルが黒十字

次セルのみを選択状態にし、選択範囲右下のフィルハンドル(■の部分)にマウスのカーソルを重ねます。カーソルが黒い十字に変化した状態でダブルクリックします。

日時連続データの作成

これで 4/1 から 5/31 まで1時間間隔の日時データがオートフィル機能で自動入力されました。

オートフィルはフィルハンドルをマウスドラックで移動させて入力するのが定番ですが、隣に入力済み列があればダブルクリックだけで同じ長さまで自動入力してくれます。このため、オートフィルで簡単に数式列を追加できる様にデータは列方向で揃えています。

TEXT関数を使った曜日の入力方法

次にガイド列と同じ長さの曜日データをC列へ追加します。

1: 開始セルに日時を曜日へ変換表示するTEXT関数式を入れる

曜日列に入力

1行目は見出し行として "曜日" を入力します。そして2行目の開始セルに隣列の日時セルを参照して曜日表示するTEXT関数の式 =TEXT(B2, "aaa") を入力します。

TEXT関数は値を指定の表示形式に変換して表示します。式の B2 は値を参照しているセルを、 "aaa" は曜日を一文字で表す表示形式を指定しています。なお、"aaaa" と入力すると 土曜日 などの3文字での表示形式になります。

2: 開始セルを選択してフィルハンドルをダブルクリックする

曜日列でカーソルが黒十字

開始セルのみを選択状態にし、選択範囲右下のフィルハンドル(■の部分)にマウスのカーソルを重ねます。カーソルが黒い十字に変化した状態でダブルクリックします。

曜日連続データの作成

これで 4/1 から 5/31 までの曜日データがオートフィル機能で自動入力されました。

おまけ:分数で時間間隔を指定した理由

オートフィルには、2つ以上の連続したセルの値から算出した間隔で自動入力する機能もあります。しかし、小数点以下を含む時間単位の間隔は、自動入力すると誤差が出てしまいます。

1: オートフィルの間隔算出で日付+時刻の連続データを自動入力させると・・・

試しに割り切れる日付単位の連続データと、割り切れない1時間単位の連続データをオートフィルで間隔を算出して自動入力させてみます。

オートフィルで連続データの作成

予めガイド列に108までの通し番号を入れ、B列に1日違いの日付、C列に1時間違いの日時を入れます。そしてオートフィルの対象を全て選択し、選択範囲右下をダブルクリックします。

2: 日付+時刻の連続データには誤差が生じる

オートフィルの誤差

日付単位の自動入力は正常に入力されました。一方、時間単位では4時と表示したいセルが3時59分に変わっています。1時間を表す1/24は割り切れませんので、オートフィルの間隔算出時の小数点未満処理でわずかに1秒の誤差が生じたためです。

そこで今回は時刻に誤差が生じない様に、オートフィルで間隔を自動算出させず、分数で時間間隔を指定(毎回1/24を加算)する式を入れることで誤差を防いでいます。